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骨粗鬆症外来【専門外来】

ご挨拶

皆さんご存知ですか?
現在わが国で寝たきりの原因で第三位が転倒による骨折です。

日頃から転ばないよう、また、骨が弱くならないように食事などに努力されている年配の方が多いと思います。ただし、ご自分がどのような状況で、また、どうしたらよいかおわかりですか?痛みを伴わなくていろいろ調べたり、治療ができますよ。

当院では、平成17年7月から骨粗鬆症専門外来をはじめました。患者様には十分に説明し、ご自身の状態を把握され治療を続けられるようにサポートをしています。 具体的には、骨密度検査だけでなく、身体測定、血液・尿検査、レントゲン検査、痛みの評価、薬の選定、栄養士からの栄養指導、リハビリテーションスタッフからその方にあった転倒予防体操などトータルでご指導しています。このように、いろいろな面から患者様にあった治療を提供しています。

女性の場合閉経後2〜3年で急速に骨密度が低下することや、ダイエットが骨密度に関係することがわかっています。早め早めの対応を!

骨粗鬆症専門外来担当医 院長 田辺 知宏

骨粗鬆症の教育入院について

骨粗鬆症の実際の検査風景

骨粗鬆症予防通信

2023年

2021年

2020年

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)についての Q & A

院長 田辺知宏(骨粗鬆症専門外来 担当医師)

Q1:骨粗鬆症って何ですか?

A1:骨が弱くなって骨折しやすくなる病気です。ケガがなくても折れたりします。よく折れる箇所は背骨や太もものです。

Q2:骨粗鬆症で何が困るんですか?

A2:現在の日本人の寝たきりの原因の病気の第3位になっています。背中や太ももの骨が折れると、その後同じような骨折がさらに起こりやすくなると言われています。(ドミノ骨折や2次骨折と言われます)

Q3:骨粗鬆症はどのような人がなりやすいんですか?

A3:女性に多く、特にホルモンバランスに関係して、更年期以降の女性に多いです。

Q4:骨粗鬆症はどのような症状があるんですか?

A4:背中や膝が曲がったり、身長が2cm以上縮んだり、背中や腰が痛んだり、骨折しやすくなったりします。

Q5:骨粗鬆症について調べたい時は、症状がなくとも、普段どんなことがあったら病院に行くと良いのですか?

A5:身長が2cm以上縮んだり、また、自分の体重から年齢を引いてその数に0.2をかけて、その値が-1未満であると、骨粗鬆症の可能性が大きいと言われています。

FOSTA = (体重(kg) - 年齢(歳)) x 0.2

例えば70歳の女性で体重45kgの方の場合は、この方の FOSTA = (45-70) x 0.2 = -5 となり、-1未満であることから骨粗鬆症の可能性が大きく、くわしい検査を受け、治療を開始するかどうか検討すべきです。

また、40歳から75歳の人では、FRAXと言う計算式があって、スマホやパソコンで10年以内に自分が骨折をする可能性が判明するソフトがあります。可能性が15%以上であると骨粗鬆症の検査を受けたほうが良いと言われています。ただし75歳以上の女性はほぼ骨粗鬆症なので適用がありません。(FRAXで検索してください。内容は簡単です)

Q6:骨粗鬆症に関しては対処の方法があるんですか?

A6:対処の方法はあります。骨粗鬆症の治療目的は骨を折って、寝たきりにならないことです。そのためには骨を強くするのももちろんですが、転ばないように身体をきたえたり、生活様式、生活習慣などいろいろな事を検討していく必要があります。

Q7:具体的な骨粗鬆症の治療の方法は?

A7:その人に合ったお薬をえらんでもらい、続ける。その人に合った体操や運動を指導してもらい、続ける。その人に合ったお食事を日常生活に取り込む。住まいや身の回りの注意事項を改善して続けていくなどです。要はその方に合った治療作戦を立ててもらい、続けて継続していくということが大事です。

Q8:骨粗鬆症の治療薬はドミノ骨折を抑制することができるんですか?

A8:はい。ドミノ骨折を50%抑制できると言われています。こちらもその方にあった薬を選択し、継続するということが大事だと思います。

Q9:骨粗鬆症の治療が行われなかったり、途中でやめてしまう人がいると聞いていますがなぜですか?

A9:多くの方が骨折の治療が終わってしまうと、骨粗鬆症の治療に進まないことが多いです。痛みもなくなってしまうためかもしれません。ただし先ほど述べたように、一度骨折するとドミノ骨折(2次骨折)と言って骨折連鎖が起きて、寝たきりにつながっていくと言われています。このためお年をとった方で骨折した場合はご自分が骨粗鬆症であるか先生に相談をされ、治療をする必要があるかどうか決めていただくことが良いと思います。残念ながら先生や医療にたずさわる方も骨粗鬆症が寝たきりの第3位の原因であることを知らない方が多く、他の治療を優先してしまい、骨粗鬆症の治療がおざなりになってしまうことが多いと聞いています。

Q10:骨粗鬆症の診断はどのように行われるんですか?

A10:骨密度検査、レントゲン検査、血液検査、尿検査、診察、身体測定があります。FOSTAやFRAXなども参考になります。

Q11:骨密度検査はいろいろ方法があると聞いていますが何がいいんですか?

A11:DEXA法で、かつ、腰と太ももの付け根の骨の骨密度を調べると良いと言われています。他の方法に比べて再現性があり、以前の結果と比較検討することができるからです。

Q12:レントゲン検査は何を調べるんですか。

A12:背骨の骨に圧迫骨折が自然に起きていないかどうか調べます。いわゆる"いつのまにか骨折"と言われていて、痛みを伴わないのでなかなか気づかない骨折です。ただこれが見つかると骨粗鬆症である可能性が大きくあり、先ほども述べたようにドミノ骨折(2次骨折)を起こし、寝たきりにならないようにするために治療を開始した方が良いと言われています。

Q13:血液検査や尿検査はなぜするんですか?

A13:内服する薬をその方にあわせて選択することができたり、気付かなかった内臓の他の病気を見つけて予防、悪化しないようにしたい、治療中に薬物により異常が起きないように、また体質の変化を見たりするために検査をおこないます。また、ちゃんと太陽に当たる時間をとっているかどうかも血液検査でわかります。

Q14:身体測定はなぜ行うんですか?

A14:身体測定の項目は身長、体重、握力、血圧を測っています。"いつのまにか骨折"になって身長が縮んでいないか、体重はお食事がちゃんと取れているか、また、握力は全身の筋力の状況を把握するのに簡単な方法と言われていて、運動しているか、また血圧はお年をとってくると自然に高血圧になってくるので重症な病気に進行しないように未然に調べています。

Q15:骨粗鬆症の治療に大切な栄養素は何ですか?

A15:骨の材料となるカルシウムを取ることは欠かせません。その他カルシウムの吸収を助ける栄養素としてビタミンD、ビタミンKが大事です。また、骨の質いわゆる骨質を良くするには骨のコラーゲンの劣化を防ぐために大事なビタミンB6、ビタミンB12、葉酸を取りましょう。リンや食塩はカルシウムの吸収を妨げる栄養素ですので取りすぎに注意しましょう。特にカルシウムは1日800mg以上取ることが必要です。できればその人に合った、体調に合った食事の摂取の仕方を栄養士さんに相談して具体的な食材を決めていければベストです。

Q16:骨粗鬆症に対して住まいや身の回りの注意事項とは何ですか?

A16:転んでも骨折しないようにするために、危険と思われることをなるべく直していきましょう。具体的に言うとフラフラするような病気の治療や、お薬の副作用をしらべてもらいましょう。また家の中で足が引っかからないように段差をなくしたり、手すりをつけたり、足元がよく見えるように明るい照明をつけたりしましょう。

Q17:骨粗鬆症に対して効果のある体操の仕方などあるのでしょうか?

A17:はい、もちろんあります。現在ロコモーティブシンドロームいわゆる"ロコモ"という考えがあります。これは簡単に言うと関節や神経の障害により、立つ、歩く、座るなどの移動に関わる機能が低下した状態を指します。ご自分がこの“ロコモ”でないか"ロコモテスト"を受けることによって身体能力的にどの程度弱っているのか、それに対して体操、具体的に言うと"ロコトレ"があり、それを行う必要があるかどうか判定する必要があります。"ロコトレ"は効果が認められていて、身体能力が改善すると言う報告が多数上がっています。

Q18:骨粗鬆症に対してこのような他職種が関わり骨粗鬆症の予防や改善に対する活動は何と呼ばれているのですか?またそれはどちらで受けることができるのでしょうか?

A18:これらの活動は骨粗鬆症リエゾンサービスと言われています。骨折防止、寝たきり防止に効果があり、骨粗鬆症も改善や予防効果があり、また、費用対効果があると言われています。まだまだ日本全国で認知されていません。当院、東川口病院では私田辺が院長になった平成17年から骨粗鬆症専門外来を開設していて、この骨粗鬆症リエゾンサービスを展開しています。多くの方がこのサービスを利用され、骨折や寝たきりになる方が非常に少ないと思います。2021年度からは整形外科医だけではなく、内科医や産婦人科医、歯科医、薬剤師など、近隣の医療機関の先生方と連携を密に取り、地域の住民の方に骨粗鬆症と言う病気を知っていただき、検査や治療を受けていただきたく更なる活動をしています。

外来担当医表

ドクター紹介

氏名ふりがな所属・役職専門分野
田辺 知宏たなべ ともひろ 院長整形全般、関節、骨粗鬆症